今頃になってバブルの後遺症が出てくるとは・・
いったいどうなっているんでしょうね。

よくこれだけの期間だますことができたもんだ。

普通に考えて、
組織ぐるみだよね。

上場廃止になるかどうかが注目されるが、
IHIの件を考えるとどうでしょう。

上場廃止にならなかったら、
海外からの投資はもっと減るのでしょうけどね。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/financial/534395/
「ギャンブル好き」オリンパス菊川氏ら暴走

 オリンパスはなぜ財テクの損失を隠し、買収資金で穴埋めするという違法行為に手を染めたのか。菊川剛前会長兼社長ら財務や総務部門が経営の実権を握り、保身のため、問題を先送りしてきたという構図が浮かび上がる。外部を含む取締役会や監査役によるチェック機能も働かなかった。オリンパスは上場廃止の可能性もある会社存続の危機にひんし、世界から日本企業全体のガバナンス(企業統治)が疑問視される事態も招いた。

 「今まで黙っていて、大変申し訳なかった」。7日夕、高山修一社長から問いただされた菊川氏は、わびながら損失隠しを認めたという。直前に、解任された森久志副社長が損失隠しを“自白”しており、言い逃れはできなかった。2人とも違法性を認識していた。

 高山社長は「(菊川氏らはそれ以前の経営陣から損失隠しを)引き継いだようだ」としており、申し送りによる組織的な不正行為だったことがうかがえる。

 損失隠しに携わった菊川氏、森氏、山田秀雄常勤監査役の3人は、いずれも財務部門や総務部門といった中枢部門での社歴が長い。

 とりわけ一連の買収を主導したとされる菊川氏は平成11年に財務担当役員に就き、その前後から同社のM&A(企業の合併・買収)が活発化した。

 菊川氏は13年の社長就任後もM&Aへの傾斜を強め、参謀役として森、山田両氏がこれを支えた。財務・総務部門が経営を支配し、ノーチェックで暴走した構図が浮かぶ。

 「証券会社やM&A仲介会社に勧められると、何にでも乗ってくる。ギャンブル好きは有名で、ヤマっ気が強すぎる」

 菊川氏を知る大手企業首脳は、こう明かす。

 財テクの損失は前任社長の時代に発生したが、菊川氏が手がけた情報関連会社「ITX」の買収で、21年3月期決算では約400億円の損失処理を迫られている。菊川社長時代のM&Aも、損失の穴埋めの対象となった可能性もあり、第三者委員会の調査対象となる見通しだ。

 高山社長は「(1990年代の)急速な円高で業績悪化に苦しんだ時期、多くの日本企業が財テクに走った。そのころから(損失隠しが)あった」としている。バブル崩壊後、多くの企業が、こうした損失を別会社や別の金融商品に付け替えて損失を隠す“飛ばし”に手を染めた。株式市場では疑惑が表面化した当初から、オリンパスも「飛ばし」が噂されてきた。

 株式市場関係者は「他の多くの企業は、どこかの段階で損失を表に出し、処理を行ってきた。ここまで隠し続けてきた理由が分からない」(大手証券アナリスト)と、オリンパスの“異常さ”を指摘する。

 ただ、欧米では英国人のウッドフォード元社長が解任され、海外メディアに疑惑を告発したこともあり、日本企業全体の体質として批判する声が強まっている。

 日本の信用を回復するためにも、第三者委員会や捜査当局による真相解明が急務だ。